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ホイールの歪みの影響は?歪んだホイールの危険性と重要性について

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夏冬のタイヤ交換時に、「ホイールバランスを調整しますか?」と聞かれた経験はありませんか?

「いやまあ、新品のタイヤだから、ホイールバランスなんて取らなくても大丈夫」いえいえ。そんなことはありません。
 
今回はホイールの重要性とゆがみの危険性について注目します。
 
wheel-rim

ホイールの役割とは?

ホイールには大きく分けて次の3つの役割があります。

 

①通気性を高め、しっかり動力をタイヤに伝える

もし、タイヤがすべてゴムでできていたら、どうなるのでしょうか?

 

外気により、硬さなどに変化が出やすいゴムでは環境に左右されやすいため、十分に動力をタイヤに伝えることができません。

 

そのため金属のホイールを車体の動力部分と連動させることで、ドライバーの運転を正確にタイヤに伝え、快適なブレーキやコーナリングができるように設計されています。

 

また、ゴム単独では摩擦や熱に弱く、高速走行をした場合変形をする可能性があります。そのため、丸いゴムにあえて空洞を作ったうえで金属のホイールを合わせることで、放熱をしやすくし、ゴムの変形を防ぎます。

 

②車体を安定した高さにキープする

タイヤは、車体はもとより、そこに乗るドライバーや同乗者、車載荷物などの重みも支えています。

 
4つのタイヤがそれぞれ安定した高さをキープできなければ、乗る人に振動を与えたり、最悪走行できない可能性もあります。
ゴムではなく、金属でより強度を上げています。

 
③個性をアピールできる

最近では強度を保ちながら複雑なデザインが施されたホイールがたくさん発表されるようになりました。

 
ホイールは単なる車を支えるパーツとしてだけではなく、車のアクセントとしての意味合いを強く持つようになりました。

 
付加価値ですが、車はただの移動手段ではないため個性も大切な部分ですね。

 

スチールホイールとアルミホイールの違いとは?

ホイールにはスチールホイールとアルミホイールがあります。

 
もともと、スチールホイールが売られた背景には、安価で頑丈といったメリットがあります。

 
対して、アルミホイールの魅力は何といっても軽量化が可能で、燃費の向上や高速走行での快適なコーナリングなどが実現できます。
スチールと比較すると高額ではありますが、最近ではアルミホイールが主流になっています。

 

「ホイールバランス調整」って必要?

一見、真ん丸に見えるホイールも、量産の過程で、実は寸法や重さ、剛性といった部分がが均一にならず、新品であってもホイール4本のコンディションがまったく一緒とは限りません。

 
また、そのホイールに組み込まれるタイヤ自体も、経年の走行や走行時のドライバーの癖によって摩耗してくるため、走行した分変化していく傾向にあります。

 
ここで言うバランスとは、主にホイールの回転時における重さのバランスを指しています。

調整方法として、タイヤが組み込まれたホイールを専用のホイールバランサーに装着し、回転(中心からの重さ)が均一であるかチェックします。回転ムラがある場合に「バランスウェイト」という専用の重りを、バランサーで計測した結果の数値に従って、必要な箇所に必要な分量取り付け、回転(重さ)が均一になるよう調整します。

 
チェックと施工を合わせても数千円で実施が可能なので、タイヤの寿命を長く持たせたいなら、ぜひタイヤ交換時ごとにバランス調整をすることをおススメします。

 

ホイールバランス調整をしても違和感…ゆがんだホイールはこんなに危険

走行中の路面で思わぬ段差に「ダーン!」と衝撃を受けたり、誤って縁石の高い部分に勢いよく「ガツン!」と乗り上げた経験はありませんか?
その後なんとなく走行に違和感を感じるようになることも少なくありません。

 

それは、振動や衝撃によってホイールがゆがんだことが原因かもしれません。

 

初心者ユーザーさんでもわかるくらい、ホイールのリム(縁)部分がグンニャリ曲がるほどの損傷があれば修理に出さなければいけないのは一目瞭然ですが、特に問題ないように見えても全体に渡りわずかにゆがんでいることがあり、このような場合はホイールバランスの調整ではカバーできません。

 
ホイール歪み

実はこの「隠れたゆがみ」はとても危険です。

このような損傷を受けたホイールのまま走行すると、タイヤの揺れやハンドルのぶれといった操作性に影響するだけではなく、タイヤの片寄った摩耗やエア漏れがおき、タイヤの寿命が短くなるほか、パンクやスリップといった思わぬ事故の原因に見舞われる可能性すらあります。

 
軽いゆがみであればアルミホイール修理専門の業者に依頼し、高度な技術と精度で本来の正円に戻してもらうことができます。またひどいリム曲がりや、気になるスリ傷、ガリ傷なども綺麗に修理してもらうこともできます。

 
ゆがんでしまえば即使えなくなる、というわけではありませんので、「うっかりぶつけてしまった」といった心当たりや走行時の違和感があれば、ぜひ早めに、アルミホイール修理専門の業者に相談してホイールのゆがみチェックを受けてくださいね。

 

まとめ

ホイールの役割
①通気性を高め、しっかり動力をタイヤに伝える
②車体を安定した高さにキープする
③個性をアピールできる

 

スチールホイールとアルミホイールそれぞれのメリット
スチールホイールは安価で頑丈。
アルミホイールは軽量なため燃費向上や高速走行での快適なコーナリングを実現。

 

ホイールバランス調整の必要性
操縦の安定性を確保する
タイヤの偏摩耗を防止する
タイヤの寿命を延ばしパンクスリップの可能性を軽減する

 

もしぶつけてしまったり、違和感があればチェックしましょう!