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中古車の維持費の相場は?節約の方法とは?

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こんにちは CARさっぽろです!
 
今回は「中古車の維持費」についてご紹介します。
新車と中古車の維持費では、差が発生するのでしょうか?
 
また、車種や運転者の年齢などによる維持費の開きはどのくらいでしょうか?
維持費を節約できる方法としてどんな点について意識した方が良いでしょうか?
 
「中古車の維持費の特徴」から、見ていきましょう。
 

 

中古車の維持にかかる費用は「税金」「保険料」「管理費・諸経費」に分けられる

中古車を購入し、乗り続けるために必要な費用はその特性から以下の通りに分けられます。
 

税金

自動車を保持している期間中、2種類の税金がかかります。車両に応じてその額は決定します。
1)地方自治体に毎年納める「自動車税」
2)国に車検ごとにまとめて納める「自動車重量税」
 

保険料

万が一の事故に備えて、以下の保険に加入することになります。
1)自賠責保険(強制保険):国が法律で定めた保険制度で、未加入のまま走行すると、「1年以下の懲役または50万円以下の罰金」と「免許停止処分(違反点数6点)」に課せられます。
車両取得時および車検時に合わせて支払います。
 
2)民間の自動車保険(任意保険):自賠責保険では補償の対象とならない事故などに備え、自分の運転頻度や年齢に応じた補償内容の保険に加入します。
加入は必須ではないものの、自賠責保険の対象とならない物損事故だけでなく対人事故の補償も手厚く行ってもらえるので、加入する方がほとんどです。
支払いは多くの場合毎月行います。
 

管理費/諸経費

個人の運転頻度や車両の大きさなど運転環境によりその費用が大きく異なるのが「管理費/諸経費」です。
たとえば、以下の項目は、ドライバーにも共通して必要になります。
 
・ガソリン代
・駐車場代
・車検代(印紙代などの経費も含む)
・タイヤ代(北海道では夏冬タイヤ2種分が必要)
・ETC(高速で多く運転する人)
・カー用品(夏冬ワイパー、ウォッシャー液やバッテリー液など)

 

その他「洗車代」「カーワックス」「コーティング剤」「カーステレオ」など愛車にお金をかけようと思えばその維持費もさらに跳ね上がります。
 
 

税金は、車が「営業用」か「自家用」かによって変わる

車両を所持している間は毎年支払い義務が生じる「自動車税」ですが、車両の総排気量と車両登録時の使用目的が「営業用」か「自家用」かによって税額は変わります。

(細かな税額は一般財団法人 自動車検査登録情報協会のHPにも記載があります。また年度により税額変更の可能性もありますので、随時最新のものをご参照ください。)

 

税額が急にあがった?その背景とは

数年同じ車を所持していると税率改正がないにもかかわらず「あれ?去年より税金が高くなったな」と感じることがありますが、その大半は以下の2つが関係しています。
 

1)中古車特例 (自動車取得税) の影響

近年、クリーン車両の普及を目的とした「エコカー減税」が新車導入時に適用されるようになりました。この「エコカー減税」に相当する減税は中古車取得時にも適用になります。それが「自動車取得税の中古車特例」です。
自動車取得税の支払いと自動車税の一部控除はその名の通り自動車を取得した年度のみ適用になりますので、翌年度の税金額は通常通りの額となり、高くなったように感じるのです。
 

2)初年度登録からの期間に応じた重課税

1と同じくクリーン税制の一環で、初年度登録から13年以上(ディーゼル車で11年)経った車には重課税されることとなりました。

上記を考慮すると、中古車を購入するときは比較的新しいクリーン車両を取得すると、税金は抑えめになるといえそうです。

保険料はまとめて支払うほど安いって本当?
一般的に保険料はまとめて支払うと割引される傾向にあります。
まずは自賠責保険の保険料についてみていきましょう。

 

自賠責保険料(簡易版) ※2017年4月現在

12ヶ月:普通車15,520円/軽自動車15,130円
13ヶ月:普通車16,380円/軽自動車15,960円
24ヶ月:普通車25,830円/軽自動車25,070円
25ヶ月:普通車26,680円/軽自動車25,880円
36ヶ月:普通車35,950円/軽自動車34,820円
37ヶ月:普通車36,780円/軽自動車35,610円
 
この上記から、自賠責保険料はまとめて支払う方が安いことがわかります。

では、任意保険はどうでしょうか?
まず、任意保険は多くの保険会社で「等級制度」を取り入れています。
等級は20等級に分けられ、運転初心者で契約当初の場合「6等級」からスタートし、事故歴(保険を使用して修復や賠償を行ったか)と契約コース、年齢などに応じて毎年等級の見直しが行われます。
 
等級数が上がれば保険料の減免サービスが行われ、逆に事故の内容によっては等級数が減少し、保険料が上がります。6等級の場合、20代で年間15~10万円程度、30代以上だと7万円~の保険料が相場です。
 
この保険料は、多くの保険会社で「一括払い(年契約分)」が選択可能であり、5~8%程度の割引が設定されています。ただし、クレジットカードが必要など支払い条件が複雑なケースもありますので節約と利便性のどちらを優先するかは比較検討してみるとよいでしょう。
 
いずれの場合も、任意保険の一番の節約は「安全運転で保険を使用するような事故を起こさないこと」です。

 

 

今できる維持費の節約は「保険料の見直し」と「諸経費の節約」

これから車両を購入する場合、今保持している車両と比較して車両の総排気量を下げれば、
・税金
・保険料
・管理費/諸経費
のすべてが節約できます。
一方で「まだ購入を悩んでいる」もしくは「維持費を節約して次の車の購入資金にしたい」のであれば、まず「保険料の見直し」と「諸経費の節約」を行いましょう。

 

近年、等級制度に加え年間の運転頻度に応じて保険料を値下げする保険会社も増えています。
あまり車に乗らないのに必要以上の保険に入っている人も多いのが現状です。
長年契約した自動車保険がそのままになっている場合はぜひ一度保険料の見直しを行ってみましょう。

また、近場の移動で安易に車を使用すると、ガソリン代や駐車料金がかさんでしまう傾向にあります。
1キロ程度のコンビニまでは歩いていく、2キロ先のスーパーはまとめ買いをするので車で行く、といったように車を使うタイミングをうまくコントロールすると経費削減にもつながります。

 

自動車は一般市民にとって購入代金も維持費も決して安いものではありません。
だからこそ維持費の全体像を常に把握し、なるべく無駄を省いて、賢く付き合っていきましょう。