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中古車が高い時期が続くのはなぜ?主な理由や安く買う方法・タイミングなど幅広く解説

  • 中古車選び

こんにちは、CARさっぽろです!

 

中古車を購入する際、気になるポイントの一つが“お値段”ですよね。

 

しかし、近年「中古車が高騰している」という話を聞いたことがある方も、意外と多いのではないでしょうか。

 

中古車が高くなる理由を一口にまとめるのは難しいのですが、諸々の理由から価格が上昇していることが考えられるため、中古車選びもその点に注意して検討したいところです。

 

この記事では、なぜ中古車が高いのか、様々な観点から幅広く解説します。

 

中古車が高い状況が続く理由とは

近年、中古車価格が高騰した背景として、最初に考えられるのは「新型コロナウイルスの影響」です。

 

2020年から本格化した世界的パンデミックの影響で、人々は感染対策として不特定多数の人とできるだけ接触するのを避けるため、電車・バスなどを使用するのを控えて乗用車の利用にシフトするようになりました。

 

新車購入を検討していた人たちは、世界的なロックダウン(都市封鎖)、日本での緊急事態宣言などの影響もあり、生産工場が稼働を停止したことで購入が難しくなりました。

 

そこで、新車よりも手軽に購入できる中古車に注目が集まり、現在車に乗っている人は自分の車を売らずに乗り続けるようになりました。

 

当然、これまで中古車を乗り継いできた人のニーズもあるため、中古車市場は人気が急上昇したあと、早い段階で品不足・価格高騰という事態に至ったのです。

 

国際情勢や半導体不足などの理由も

中古車市場の高騰に追い打ちをかけたのが、ロシア・ウクライナ情勢の悪化です。

 

多くの人にとって記憶に新しいところですが、2022年2月、ロシアはウクライナに侵攻し、その影響で資源調達・運搬の難易度が大幅に上がりました。

 

これにより、新車の獲得がさらに難しくなったため、中古車のニーズも同様に高まりを見せました。

 

部品の観点から中古車高騰の理由を探ると、いわゆる「巣ごもり需要」によって活発化した、電子機器・家電製品の需要増にともなう半導体不足が考えられます。

 

半導体とは“産業のコメ”ともいわれ、様々な産業機器や自動車にも用いられており、半導体工場の限られた生産数ですべてのニーズを満たすのは難しい状況でした。

 

その結果、やはり新車の製造に悪影響を及ぼすことになり、長期の納期遅れを心配して中古車を購入する消費者が増えたものと推察されます。

 

中古車が高いと感じる日本独特の理由

世界市場の動きが、日本の中古車市場にも影響をもたらしているのは確かですが、中古車が高いと感じる理由には日本独特の事情もあります。

それは、日本が円安傾向にあることです。

 

政府・日銀による為替介入も行われ、2024年8月末時点では1ドル145円前後となっているものの、一時期は1ドル160円にまで円安が進みました。

 

日本車は世界中で人気を集めているため、海外へ日本の中古車を輸出している企業が「国内で売るよりも海外で売った方が利益になる」と判断すると、その分だけ日本の在庫は減少します。

 

円相場の動向は不透明ですが、じっくり市場の様子を見て購入できるのであれば、円高になってから中古車を購入するのも一手かもしれません。

 

中古車を少しでも安く買うためには?

中古車の価値が上がる中、少しでも安く中古車を購入するためには、次のポイントを押さえることが大切です。

 

●中古車を安く購入するタイミング

●安く買える中古車の特徴

 

以下、それぞれのポイントについて解説します。

 

中古車を安く購入するタイミング

中古車を安く購入するには、中古車の「売れる時期が過ぎたタイミング」を狙うことも1つのポイントです。

 

一年のうち、もっとも中古車の販売台数が増えるとされているのが、新生活の準備・販売店の決算などがからむ3月です。

 

よって、そのタイミングを過ぎた4月~5月は需要が一時的に落ち着き、加えて整備が終わった下取り車が店頭に並び始めます。

 

そのため、総じて中古車の価格は下がる傾向にあることから、購入を待てる時間的なゆとりがあるなら4月~5月まで様子を見てもよいでしょう。

 

安く買える中古車の特徴

 

中古車市場全体に目を向ければ、確かに価格が高い状況は続いているものの、すべての車が高額とは限りません。

 

例えば、次のような特徴を持つ中古車は、比較的安く購入できる可能性があります。

 

●フルモデルチェンジした“前の”車種

●あまり人気がない(なかった)タイプの中古車

●保証や車検が切れている中古車

●年式が古かったり、走行距離が長かったりする中古車 など

 

性能面や状態の良さを重視するのであれば、最近フルモデルチェンジした直前の車種で、走行距離が比較的短く車の状態が良いものを選ぶとよいでしょう。

 

比較的新しいのに、奇抜な色のせいで不人気な中古車も、色にこだわらないのであればおすすめです。

 

保証や車検が切れている中古車や、年式の古さ・走行距離の長さが目立つ中古車は、近いうちに何らかの形でメンテナンスをドライバーが行う可能性が高いため、その分値段が安くなっています。

 

このような中古車は、車に詳しい・メンテナンスを苦にしない、購入後の費用を考慮できる人向けの選択肢といえるでしょう

 

まとめ

中古車が高騰している原因には、様々なものが考えられますが、特に大きな理由の一つに新型コロナウイルスの影響があげられます。

 

その影響は、長らく中古車市場の価格に反映されており、国際情勢や半導体不足・円安などによる影響も無視できません。

 

そのような中で、中古車を少しでも安く買うためには、タイミングと選び方が重要です。

 

購入の時期や、不人気車も含め幅広く検討することで、お値打ち品を見つけられるチャンスが増えるはずです。