トップページ > CARさっぽろジャーナル > 中古車の「3年落ち」や「5年落ち」ってナニ?選ぶポイントも解説

中古車の「3年落ち」や「5年落ち」ってナニ?選ぶポイントも解説

  • 中古車選び

 

 

こんにちは、CARさっぽろです!

 

中古車販売店で商談をしたり、Webサイトでお目当ての車を探したりしていると、時々「3年落ち」や「5年落ち」といった言葉が出てくることはありませんか?

 

これは簡単にいうと「車が製造された年から何年が経過した中古車なのか」を説明する言葉です。

 

車についてあまり詳しくない人が聞くと、何となく「落ち」という表現からネガティブな印象を受けるかもしれませんが、実は中古車のコンディションの良さをアピールする意味合いで用いられることもあります。

 

この記事では、中古車購入にあたり確認しておきたい「3年落ち」・「5年落ち」などの意味について触れつつ、実際にそのような車両を選ぶ際のポイントについても解説します。

 

 

中古車の「3年落ち」や「5年落ち」とは

 

 

3年落ちの中古車とは、その車が製造されてから3年が経過した車、すなわち「初度登録から3年が経過した車」のことを指します。

 

2025年現在を基準とした場合、3年落ちの車の初度登録は2022年、5年落ちの車の初度登録は2020年という計算になります。

 

3年落ちの中古車の方が、5年落ちの中古車に比べると、比較的新しいモデルであることが分かります。

 

3年落ちの中古車の特徴

 

一般的な3年落ちの中古車は、多少の使用感を除けば総じて状態は良い傾向にあり、トラブルのリスクも低いと考えられています。

 

そもそも、初度登録年月から3年間は多くのメーカーでその車に対するメーカー保証が付いており、車1台の歴史(車歴)を振り返ってもトラブルが少ない時期です。

 

万一、3年間のうちにトラブルが生じたとしても、保証の範囲内であれば速やかに修理が施されるため、大きくコンディションを損なうリスクは少ないでしょう。

 

このような理由から、3年落ちの中古車は、初めて中古車を購入する人でも安心して購入できるはずです。

 

とはいえ、あくまでも中古車であることに変わりはないため、同じ車種を新車で購入するよりは安価に購入できるケースがほとんどです。

 

5年落ちの中古車の特徴

 

5年落ちの中古車は、3年落ちに比べると年数相応の内外装となり、人によっては傷や汚れ具合が気になるかもしれません。

 

しかし、事故歴や深刻な修復歴がない場合、走りに関するコンディションについては問題ない車がほとんどです。

 

5年落ちは新車購入の時期から数えて2回目の車検のタイミングにあたり、残価設定型ローンの返済期間でもあります。

 

また、メーカーの特別保証の多くは「車を登録した日から5年以内、または100,000km以内のいずれか早い方」と定められていることから、将来的なメンテナンスの負担を考慮して、このタイミングで車を手放す人も一定数存在しています。

 

逆に考えると、5年落ちの車は中古車市場で数多く流通することが予想され、その分車両価格も安くなる傾向にあります。

 

 

中古車の「6年落ち~」のコンディション

 

 

6年落ち、またはそれよりも古い中古車に関しては、基本的に「年数が増えるたびに状態・価格が落ちる」ものと考えてよいでしょう。

 

基本的に、ほとんどの車が本来の価値の大部分を失って行き、年数が増えれば重要部品の交換のタイミングも近づきます。

 

なるべく低予算で中古車を選んでいる人は、6年落ち、あるいはそれよりも古い車に価格面で魅力を感じるかもしれませんが、経年劣化による予期せぬトラブルに見舞われるリスクも高まります。

 

車のコンディションの見極めに関してもシビアになるため、選ぶ際は注意が必要です。

 

 

「○年落ち」の中古車選びのポイント

 

 

中古車につき、何年落ちなのかを意識して選ぼうと考えている人は、次のようなポイントに注目して中古車を選んでみましょう。

 

3年落ち

●車検が済んでいる車かどうか

※(済んでいない車と販売価格を比較検討すること)

●走行距離が多くないか

※(30,000km程度におさまっているかを確認)

5年落ち

●販売店などで保証を付けられるか

※(購入後のトラブルに対応するプランが選べるかどうか確認)

●メンテナンスは定期的に行われていたか

※(点検整備記録簿を確認し、試乗できる場合は試乗して車のコンディションを把握する)

6年落ち

5年落ちのチェックポイントに加えて、以下内容を確認

●販売店などで保証を付けられるか

※(購入後のトラブルに対応するプランが選べるかどうか確認)

●メンテナンスは定期的に行われていたか

※(点検整備記録簿を確認し、試乗できる場合は試乗して車のコンディションを把握する)

7年落ち~

6年落ちのチェックポイントに加えて、以下内容を確認

●登録後13年までの残年数はどのくらいか

※(自動車税が増額する前に車を手放すかどうか検討して購入すること)

●トラブル発生時のパーツ交換は可能かどうか

※(日本車の場合は生産終了から10~15年ほどだが、輸入車の場合は日本国内に在庫がない可能性もあるため注意)

 

可能であれば、中古車に詳しい人と一緒にお店を訪問して話を聞いたり、Web経由での問い合わせ時に気になる点をあらかじめ質問したりするとよいでしょう。

 

 

まとめ

 

中古車を選ぶにあたり、良好な状態であることを優先する場合は、初度登録からさほど年月が経過していない3〜5年落ちの車を選ぶのがよいでしょう。

 

しかし、取り急ぎの移動手段として格安で車を購入したい場合は、7年落ちよりも古い車を選んだ方がよい場合もあります。

 

何年落ちの車を選ぶ場合であっても、選ぶ際のポイントを押さえた上で比較検討できれば、車選び失敗のリスクは低く抑えられます。

 

車検や走行距離、メンテナンス状況など、気になる点は納得いくまで確認することが大切です。