車に水を積んでおくのはOK?夏対策の基礎知識を徹底解説!
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こんにちは、CARさっぽろです!
全国各地で気温が上昇傾向にある中、避暑地として知られる北海道でも、近年では本州以南に負けないくらいの暑さになる地域も増えてきています。
そこで注意したいのが、車に乗る際の“夏対策”です。
暑い中では身体から水分がどんどん失われていくため、車に水を積んでおくなどの対策を講じている方も多いと思いますが、寒暖差が激しい地域では夜の冷え込みも心配です。
この記事では、車を運転する人が知っておきたい、夏対策の基礎知識を解説します。
車に水を積んでおくのは夏対策としてNG?
災害対策などの理由から、「車に水を積んでおく」ように勧められたことがある方は、意外と多いのではないでしょうか。
実際、車を運転していると、場所によっては水分を確保するのが難しい場合があるため、車に飲料水を積んでいると安心できるかもしれません。
しかし、夏場に水を積んでおくと、車内の暑さから「水の状態が悪くならないかな?」と心配になってしまう人もいるはずです。
この点に関しては、水の“耐温度域”に着目して選ぶことで、暑い夏場でも車内に水を積んでおくことができます。
耐温度域とは、ある製品の品質が保たれる・正常に機能する温度の範囲のことをいいます。
水の場合、夏の暑い時期から冬の寒い時期まで耐えられるよう、耐温度域が広い製品が売られています。
おすすめなのは、この耐温度域が「-20~80℃」といったように幅広く設定されている水です。
特に、高温度域が高いと炎天下の車の中でも安心して保存できるため、できるだけ耐温度域が高い水を選んで車に積んでおきましょう。
車に積んでおく水は、夏ならどのくらいの量が必要?
万一の際を想定して車に積んでおく水は、夏ならどのくらいの量があると安心できるのでしょうか。
その答えは、普段運転する距離や時間・乗っている車の大きさなどが関係するため一概にはいえませんが、車が故障して立ち往生した場合を想定すると、最低でも救援が来るまでの時間、水分があると安心できるでしょう。
JAF(日本自動車連盟)によると、2023年度の平均現場到着時間は38.6分となっていますが、トラブルが発生した地域や、その日の天候によっては到着に時間がかかることもあります。
また、ロードサービスが駆けつけるのが難しい状況になることも考えられるため、最悪の場合を想定して3日分の備蓄があると安心です。
飲料用・調理用だけでも、1人あたりの必要な水は“1日3リットル”といわれています。
よって、理論上は9リットルの水を車に積んでおくと安心ですが、夏場は暑さで水分が失われやすいことを考えると、それ以上の量を積んでおくと安心できるかもしれません。
車のサイズによっては、それだけの水を積むのが難しい状況も考えられるため、運転や乗車に支障のない量を積んでおくとよいでしょう。
なお、ペットボトルを積む際は、大きいサイズのペットボトルだと飲みにくいため、できるだけ500mlのペットボトルを積んでおくことをおすすめします。
少しでも暑さの影響を和らげるため、内側がアルミ蒸着されている保冷バッグや、発砲スチロールなどに入れておくとよいでしょう。
車の夏対策は“温度管理”も重要
車の夏対策は、水だけでなく車内の温度管理も重要なポイントです。
青空駐車場など、車が熱くなりやすい環境に駐車している場合、以下のような方法を使って車内の温度が上昇するのを防ぐことが大切です。
サンシェード | ●車のウインドウに貼り付け、車内に日差しが差し込まないようにするためのグッズ ●日光の影響を軽減するのに役立つが、乗り降りの際に取り外し・取り付けを都度行わなければならないのがデメリット |
遮光カーテン | ●ドアウインドウに取り付けるタイプが多く、日光を遮る効果が期待でき、開閉がサンシェードに比べて面倒でない ●フロントウインドウに装着できないため、サンシェードとの併用が必要 |
断熱フィルム | ●フィルムをガラス部分に貼ることで紫外線・赤外線をカットし、温度上昇を防ぐ効果が期待できる ●貼るのに技術が必要で、カーショップなどに貼り付けを頼むと価格も高くなる傾向にある |
車内の温度を下げたり、日光の影響を軽減したりすることで、車内の温度が極端に上がるのを防ぐことができます。
車内に水を積んでいる人はもちろん、電子機器などを車の中にしまう機会が多い人は、車内の温度上昇を防いで劣化を防止することが大切です。
まとめ
緊急時の水分補給などを目的として、車に水を積んでおく際は、耐温度域が幅広く高温に対応できる水(商品)を選びましょう。
耐温度域が高温に対応していると、夏の炎天下においても水の状態が悪くなる心配をしなくてもよいため、1人あたり最低1日分(3リットル)を積んでいると安心です。
水を積んだ後は、できるだけ車内の温度が高くならないよう、サンシェードや断熱フィルムを活用するのもおすすめです。
なお、水だけでなく車載用の非常食についても知りたい方は、こちらの記事もお読みください。