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車中泊は「夏エンジンかけっぱなし」NG!理由と対策も解説

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こんにちは、CARさっぽろです!

 

夏はお盆休み・夏休みの時期にあたるため、思い出作りに車中泊で色々なところを巡ってみようと考えている方も多いのではないでしょうか。

しかし、夏場は気温が高い日が続くため、しっかりとした暑さ対策をしなければ熱中症になってしまうおそれがあります。

 

夏場の車中泊スポットでは、暑さ対策として夜でも“エンジンかけっぱなし”にしてエアコンをつけている車を見かけますが、実はこれは色々な理由で問題のある行為です。

この記事では、車中泊が「夏エンジンかけっぱなし」NGである理由と、暑い夏でも車中泊を快適に過ごすための対策について解説します。

 

なぜ車中泊で「夏エンジンかけっぱなし」はNGなのか

そもそも、なぜ車中泊で「夏エンジンかけっぱなし」にしておくのはNGなのでしょうか。

以下、主な理由をいくつかご紹介します。

 

一酸化炭素中毒のリスク

冬場に車の運転や車中泊をする人なら、積雪がある地域でエンジンをかけながら車中泊すると、雪によりマフラーがふさがれ、排気ガスが車内に逆流するおそれがあることをご存じかもしれません。

しかし、このリスクは冬に限った話ではなく、夏場・無風の日に長時間アイドリングしていても、車内に一酸化炭素が発生しやすい状況になるおそれがあります。

 

騒音

エンジン性能の向上にともない、静音性も高まってはいるものの、基本的にエンジン音は騒音の一種に分類されます。

昼ならまだしも、夜の静かな時間帯にエンジン音を響かせるようなことがあると、周囲に停まっている車両のドライバーや、近くの民家に住んでいる人に多大なストレスを与えてしまうおそれがあります。

 

せっかく車中泊スペースとして開放されていた駐車場が、騒音問題で使えなくなってしまうのを防ぐためにも、エンジンのかけっぱなしは控えるべきです。

 

重大な事故・環境破壊につながるおそれも

車のエンジンがかかっていると、ドライバーの誤作動により移動してしまうリスクがあり、運転席で仮眠するタイプの人は特にハイリスクと考えられます。

例えば、仮眠中に誤ってアクセルを踏み込み、エンジンの空ぶかしが続いて高回転まで回ってしまうと、最悪の場合は車両火災につながるおそれもあります。

 

また、脱炭素という観点からも、温室効果ガスを無駄に排出し続けないようアイドリングは避けるべきです。

地球温暖化を促進し、夏の気温をさらに高くしないためにも、夏のエンジンかけっぱなしは控えましょう。

 

車中泊で夏にエンジンかけっぱなしにせず涼む方法

夏場の車中泊で大切なのは、エンジンかけっぱなしにしなくても涼む方法です。

以下、エンジン・エアコンに頼らない対策をいくつかご紹介します。

 

涼しい場所に車を停める

車中泊では、キャンプなどアウトドアで培った知識を活かすことができ、その一つに「涼しい場所に車を停める」という方法があります。

具体的には、できるだけ標高の高い場所や、年間を通して気温が低い場所を選ぶ方法があげられます。

 

一般的に、標高差に反比例する形で気温は下がり、標高が100m上がると気温は0.6℃下がるものと考えられています。

道の駅の中には、標高1,000mの場所にある道の駅もあるため、車中泊が認められている駅ならチャレンジしてみてもよいでしょう。

 

標高はそれほど高くなくても、年間を通して気温が低い場所なら、快適に車中泊できるでしょう。

ビーチ・河原など、水の近くも意外と涼しいケースがあるため、天気予報と気温を確認して問題がなければ候補地に含めることをおすすめします。

 

ちなみに、東側に建物・木のような「日陰になる場所」があったら、そちらに車を停めておくと朝日で車内の気温が上昇する状況を防ぐのに役立ちます。

 

風通しを良くする

夏場の車中泊では、車の窓を閉め切らないようにして、できるだけ風通しを良くすることが大切です。

運転席・助手席・後部座席の窓を全開にして、ハッチバックを開けておくと、暑い夏でもかなりの換気になります。

 

しかし、窓を開けるとそれだけ防犯面で心配になりますし、蚊に血を吸われるなどの心配も出てきます。

そこで役に立つのが、車用の網戸です。

 

一口に車用の網戸といっても様々な種類があり、ハッチバック側に取り付けるもの、ドアを覆うようにして取り付けるものなどがあります。

加えて、サンシェードを使いフロントガラスを覆って、太陽光をシャットダウンするのも暑さ対策として有効です。

 

可能であれば、USB充電または電池で動く扇風機を持参し、車内で風を起こすとさらに涼しくなります。

夏場の車中泊でエアコンを使わないためには、車内に「風の通り道」をどれだけ作れるかがキーポイントになるでしょう。

 

氷枕(水枕)を使う

場所選びに気を配り、風の通り道を作っても、まだ暑くて寝苦しい場合は、氷枕(水枕)を使用する方法があります。

駐車場近くのコンビニなどでロックアイス(氷が小さいもの)を購入し、それを氷枕の中に入れて頭を冷やすイメージになります。

 

自分の体感に応じてロックアイスの量を調整できるのがメリットで、朝までに溶ければ水になるため、処理も比較的容易です。

ただし、きちんと封をしないと車内に水が漏れてしまうおそれがあるため、その点には注意しましょう。

 

まとめ

暑い時期の車中泊は、どうしてもエンジンをかけっぱなしにしてエアコンに頼りがちですが、一酸化炭素中毒、騒音、事故や環境破壊のリスクがあるため控えた方が賢明です。

標高が高い場所を選んだり、風の通り道を作ったりして、夏場の車中泊を快適に楽しみましょう。