北海道ならではの制限速度があるって本当?制限速度についてのアレコレ
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こんにちは、CARさっぽろです!
沖縄の人が友人と待ち合わせをするとき、「ざっくりとした時間の約束しかしないことがある」、という話を聞いたことはありませんか?
もちろん沖縄の人が皆ルーズということではありませんが(笑)、あくせくしない「県民性」を表す言葉として、有名なエピソードの一つです。
気候や土地柄に合わせ、性格や志向のパターンが似てくることは珍しくありません。
自動車の運転に関しても同じことがいえ、「○○の地域はこんな運転が多い」という傾向がそれぞれの地域にあります。
今回は北海道における運転の傾向を表す一つのポイント「制限速度」にまつわるお話をご紹介します!
◆郊外では制限速度プラス10㎞/hが当たり前?冬はマイナス10km/hが常識?
郊外に出ると道幅が広いルートが多い北海道では、開放的な景色に見入り、ついつい速度を上げて運転してしまいがち。
そのため、「制限速度プラス10 km/h」以上で走行する車が多いのは事実です。たまーにレーサーレベルのスピードで追い抜かれて笑ってしまうこともありますよね。
郊外を走行中、制限速度プラス10km/h程度の超過であれば、よほどの危険運転を伴わない限り、正直パトカーによる違反取締には引っかかりにくい傾向にあります。
逆に、冬はアイスバーンが多く、視界も乱れやすいのが北海道、よっぽど慣れた人でも街中はノロノロ運転が当たり前です。思った以上に
転勤などで初めての冬を経験する人は、冬道の渋滞にびっくりすることも多いようです。
◆ここは高速?と見間違う一般道も・・・。
自然の多いエリアでは一般道であるにもかかわらず、高速道路のような80km/h程度で走行する車もちらほら見かけます。
とはいえ、この速度はひとたび事故にあってしまうとかなりのダメージを受けやすいので、レーダーやパトカーによる取り締まりは厳しいのが現状です。
「長く続く直線道路」で「茂みがある場所」などは、特にうっかり速度超過しないように気をつけましょう。
たまーに、「もうちょい走ったらアレだから気をつけな!」と親切な対向車がパッシングをして教えてくれることもあります。さすが北海道優しい人も多いんです。
◆制限速度がもともと早いエリアが北海道には2箇所ある。
道路交通法では、「制限速度の表示がない高速道路は80 km/h、一般道は60㎞/h」と定められていますが、北海道の一部の区間で、制限速度が一般道であるにもかかわらず70㎞/hに引き上げられている箇所があります。
これは、「地域高規格道路」と呼ばれるもので一般道といっても設計速度が60㎞/h以上で上下線分離、歩行者や軽車両、小型特殊自動車、原付は通行禁止といった、自動車専用道路に近い構造をしている道の中から選ばれ、全国に10数か所存在します。
そのため、不注意から人とぶつかる、などといった事故がそもそも起きにくく、あらかじめ速度を早く設定することで、さらなる速度超過を抑止することを目的としています。事実、変更後の制限速度が速いから、と事故が増えることは全国的に少ないようです。
ちなみに北海道では次の2つの道路が(2016年時点)対象になっています。
【国道337号(道央圏連結道路)、新千歳空港ランプ〜中央ランプ間(上り、7.95㎞、下り7.55㎞)】
【国道40号豊富町〜更喜苫内(稚内)、上下線の一部、各3.7㎞区間】
◆制限速度違反でつかまりやすいのは、レンタカー?
もちろん違反者は取り締まりの対象ですが、同じ速度で違反をしている車が連なって走行している場合、あえてレンタカーを取り締まることもあるようです。
レンタカーを利用している人は「普段車を保有していない=運転する機会が少ない人」や、観光客など「そのエリアでの走行に慣れていない人」が多いのが特徴です。
そのため、無謀な運転や思わぬスリップなどによる事故を防ぐ意味でも「レンタカーの取り締まり」は一定の効果が見込めます。
警察の想いとしては、単に「道外の人や運転に慣れてない人から罰金を取ればいい」というわけではないですし、地元民だから捕まらないというわけではないので、ドライバー側は平等に安全運転への配慮が必要です。
◆終わりに
いかがでしたか?
制限速度の話と切っても切れないのが違反取締ですが、重点的に取り締まりが行われているエリアは、速度超過を起こしやすく、重大な事故に遭いやすいエリアでもあります。
また、高速走行中には北海道ならではの「鹿」「クマ」などの野生生物による横断に対応しきれないこともあります。
速度超過は点数や罰金だけではなく、明るい未来を失うかもしれないと胸に留めて、安全で快適なドライブを心がけてくださいね。