フロントガラスが凍結してもやってはいけない対処法
- 北海道
北国、雪国の冬の車風物詩といえば、凍結したフロントガラス。
フロントガラスの氷取りは、雪かきに並んで朝の出勤前の儀式になっている方も多いと思います。
しかし、この凍ったフロントガラス、この氷の取り除き方の対処法がオリジナルの方も多いと思います。
たくさんのやり方があります。止めておいた方が良いものや、先人達が色々と苦労をして培ったやり方をご紹介します。
NG対処その1「ワイパー周りの氷を叩いて割る」
ワイパーの周りの氷をスノーブラシでコンコンと砕いて取り除く方も多いと思います。
私自身の苦い経験ですが、力加減を誤って、フロントガラスまで叩いてしまいヒビを入れてしまったことがあります。
それほど力を込めたつもりもなく、いきなりガラスが割れてしまうわけでもないため、その時は全く気づきませんでした。
その後、夜間走行中に対向車のライトに反射してフロントガラスに入った数本のヒビが目に入り、わずかな時間でビーっと伸びていき、みるみるうちにフロントガラス一面にまで広がってしまいました。
氷の除去は無理せず温めてから!
修理工場の方の話では冷え込むこの時期はヒビに染み込んだ水分が凍結し膨張することや、フロントガラスに直接当たるヒーターの温度による急な温度変化、ガタガタの雪道相応で車体がゆがむことによる負荷などが、わずかなヒビも一気に広がる要因となるとのことです。
フロントガラスの交換ともなると修理費用もけっこうなものです。私は安めの輸入品で済ませましたが、それでも6万円ほどかかりました。
NG対処その2「熱湯で氷を溶かす」
たまに聞く対処法ですが、熱湯で溶かす!これも止めておいた方が良いです。前途の理由と同じく、北海道の冬、しかも朝はマイナス気温です。
マイナスからの急な熱湯だと当然膨張を起こしてしまい割れる可能性は高くなります。
そのほか、そのお湯の水分がまた凍結の原因にもなります。なるべく避けたい対処法です。
凍ったフロントガラスの3つの除去法
凍ってしまったフロントガラスをどうにかするには3つの方法があります。
①エンジンをかけ暖気して溶けるのを待つ(デフロスター)
エアコンのデフロスター機能を使って凍結を溶かす方法です。
デフロスターは除湿のための機能ですが、外気導入を使うことでエンジンの熱の暖かい空気が出て凍結を溶かします。
オーソドックスですが一番安全で手間も要りません。唯一かかるのは、時間と暖機にかかるガソリンくらいでしょうか?
朝で時間が勿体無いという方は辛いですが、エンジンスターターで出勤の10分前にかけておけば車内も暖かく効率も良いですね。
ちなみに車内ガラスが凍ってることもよくあります。溶けてきたら水滴はタオルなどで綺麗に拭き取らないと窓が曇る原因になります。
車内の凍結を防ぐには、足についた雪は落としてから乗車することでだいぶ違ってきますよ。
②スノーブラシのスノースクレーパー(へら)でガリガリ取り除く
これも雪国の朝によく見かける光景ですが、スノーブラシの後ろ側のスノースクレーパーで削り取る方法です。
気をつけたいのは、ヘラの部分が、プラスチック製のもの以外だとフロントガラスに傷が付くことがあります。もちろんボディはガリガリやってはいけません。後悔することになります。
最近はスノーブラシにもいろいろなものが出ています。伸びるタイプや小さいスノースクレーパーも売っているようです。カー用品店や通販で探してみても良いかもしれませんね。
③解氷スプレー
解氷スプレーはカー用品店などで購入できます。フロントガラスをはじめ窓ガラスにスプレーを吹きかけると、溶けてきますので、ワイパーをかければすぐに発信できます。
300〜1000円と安価なので一つに車に入れておくと良いかも知れません。
まとめ
やってはいけないフロントガラスの氷除去法
- 叩かない
- お湯をかけない
おすすめ除去法
- デフロスターで地道に暖める
- スノースクレーパーでガリガリやる
- 解氷スプレーで素早く溶かす
どの方法も一長一短がありますが、何よりも時間に余裕を持つことに叶うものはありませんね。
冬は起きるのも辛いですが、是非愛車の為にも早めの準備で冬を乗り切りましょう!