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車のバッテリー上がりの原因|対応や予防策についても解説

  • 車メンテナンス

こんにちは、CARさっぽろです!

 

突然ですが、久しぶりに車に乗ろうとして、エンジンがかからず焦った経験はありませんか?

 

冬場はもちろんのこと、暑い夏場であっても、車の乗り方次第ではバッテリー上がりを起こしてしまうことがあります。

 

いったんバッテリーが上がってしまうと、そのままではエンジンがかからないため、他の車に助けてもらったり、新しいバッテリーを積んだりする手間がかかります。

 

この記事では、ドライバーにとって面倒な「車のバッテリー上がり」について、原因や対応・予防策などを解説します。

 

 

車のバッテリー上がりとは?

 

 

「車のバッテリー上がり」とは、車載バッテリーに蓄えられた電力が、使用される電力を上回る形で不足し、エンジンがかからなくなる状態のことをいいます。

 

一般的に、車は走行中のエンジン回転を利用して発電し、その電力でバッテリーを充電します。

 

しかし、エンジンを停止させ、走行による充電が行われないまま電力が必要な機能等を使用すると、バッテリーに蓄えられた電力が次第に減っていってしまいます。

 

最終的に、バッテリー内の電力を使い果たしてしまうと、バッテリー上がりの状態になります。

 

 

車のバッテリー上がりを招く主な原因

 

 

車のバッテリー上がりを引き起こしてしまう主な原因としては、次のようなものがあげられます。

 

  • エアコンを長時間使用し続けた
  • ドアを閉め切らない(半ドア)状態のままで、車内のランプが点灯し続けていた
  • ヘッドライトやハザードランプなど、灯火類を消し忘れた
  • 車に長期間乗らずにいて、バッテリーが自然放電してしまった

 

バッテリーの電気を無駄に使い続けたり、強い負荷がかかった状態が続いたりすると、車のバッテリーが上がってしまうものと考えればよいでしょう。

 

その他、バッテリーが性能上の寿命を迎えてしまった場合も、バッテリーが上がるおそれがあります。

 

一般的に、車載バッテリーの寿命は2~5年とされ、古くなればなるほど性能も衰える傾向にあることから、車を購入して一度もバッテリーを交換していない場合は、整備工場などで交換すべきかどうかチェックしてもらうことをおすすめします。

 

 

車のバッテリー上がりに遭遇した際の対応・対処法

 

 

車のバッテリー上がりに遭遇したら、次のいずれかの方法によって、エンジンをかける必要があります。

 

ジャンピングスタート

●他の車から一時的に電力を分けてもらい、エンジンを始動させることをいう

●ブースターケーブルという赤・黒色の2色のケーブルを使い、自分の車と救援に来てくれた車のバッテリーをケーブルでつなぐ

●赤色は+端子、黒色は-端子につなぎ、救援車のサポートを受けながら充電してエンジンをかける

ロードサービス

●ロードサービスの契約を結んでいる場合は、救助を要請して隊員が到着するのを待つ

●サービスによっては、バッテリー上がりの対応を無料で行ってくれるケースもある

バッテリーの充電

●車載バッテリー用の専用充電器を使い、バッテリーを充電する

●基本的には、12V・24Vなど対応可能な電圧に応じて充電器を選ぶが、自動的にバッテリーの電圧を識別するタイプの充電器もある

ジャンプスターター

●バッテリー上がりを復旧できるモバイルバッテリーのことをいう

●車の大きさによって、選ぶジャンプスターターの種類が変わり、基本的に大型車ほどA(アンペア)値は高くなる傾向にある

 

また、ジャンピングスタートを行う際は、次の手順で行います。

 

  • 故障車・救援車のエンジンを停止し、ボンネットを開ける
  • ランプやエンジンが切れているのを確認する
  • 次の順番でブースターケーブルをつなげる
    • 故障車の+端子:赤ケーブル
    • 救援車の+端子:赤ケーブル
    • 救援車の-端子:黒ケーブル
    • 故障車の-端子:黒ケーブル
  • AT車はP、MT車はニュートラルにギアを入れ、サイドブレーキをかけた状態で救援車のエンジンをかける
  • 5分程度待って充電
  • 救援車のエンジン回転数を1,500~2,000回転で保つ
  • 故障車のエンジンをかける

 

 

車のバッテリー上がりの予防策

 

 

車のバッテリー上がりを未然に防ぐためには、次のような予防策を講じることが大切です。

 

車を長期間放置しない

 

バッテリーは、車を運転していない状態でも自然に放電するため、走行頻度が少なければ少ないほど、バッテリー上がりのリスクは高くなります。

 

車を走らせる用事がない場合であっても、週に1回はドライブして、30分ほど走行するのがよいでしょう。

 

可能であれば、1回あたり10km程度の距離のドライブをおすすめします。

 

ガソリンスタンドや整備工場で点検する

 

車を定期的に使用していても、バッテリーのコンディションは徐々に落ちていくため、バッテリーの状態は定期的に確認することが大切です。

 

毎日点検する必要はありませんが、ガソリンスタンドでの給油のタイミングや、整備工場に車を預けた際などは、できるだけバッテリーの状態をチェックしてもらいましょう。

 

ボンネットを開けてバッテリーの状態をチェックする

 

車に乗り続けていると、バッテリー端子が腐食する場合があります。

 

端子の腐食は、バッテリーと車の電気系統の間における電力伝達を妨げることにつながり、エンジンが思い通りに動かなくなる一因となります。

 

高温多湿の地域・塩害リスクの高い地域などでは、特にこのような現象が起こりやすくなるため注意しましょう。

 

 

まとめ

 

車のバッテリー上がりとは、電力不足でエンジンがかからなくなる状態のことをいい、エアコンの長時間使用、灯火類の消し忘れのほか、長期間の放置などが主な原因とされます。

 

バッテリーが上がってしまった場合、他の人や車の助けを借りなければならない可能性があるため、普段から車を運転しつつバッテリーの状態を確認しておきましょう。

 

中古車を運転している場合は、よりバッテリーのコンディションに注意を払い、バッテリー充電器やジャンプスターターなどを用意しておくと安心です。